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~散花~
第8章  摩羅

「ちょっとだけ、挿れてみる…?」

玲利が玉蘭の耳許に甘くささやいた。

玉蘭はとっさに首を横に振りかけて――

しかし思いとどまった。

玲利の期待に応えたい…という思いとともに、やはり玉蘭自身、それを求める感覚が身体の片隅に湧きあがっていたのだ。

玲利に目を合わせて、神妙に頷いた。




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