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~散花~
第9章 枕絵
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この草紙は、月の穢れで松風殿にひきこもり、玲利のレッスンも中止していたため暇をもて余した玉蘭のために、玲利が呂栢に調達させたものだった。
玉蘭は、もう何度も読み返していた。それでも飽きずに、1頁目からまためくる。
描かれているのは偃息図。
男と女の秘め事が、あれやこれやとこと細かく、極彩色で明かされる。
後ろの頁に進むほど、絵図は背徳感を増していく。
こんな秘戯まであるのかと、玉蘭は「ぐふふ…」と妙な声をあげながら興奮していた。
いやがおうにもムズムズする。玉蘭の手は自然と下腹部へ伸びるのだった。
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