この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~散花~
第10章 ご検分
お湯で温めてもいないのに。
秘薬もないのに。
玲利のマッサージだってしてもらっていないのに。
「あ゛…うぅぅぅ~…っ」
割り込んでくる激痛に、玉蘭は悶絶した。
誰かが絶叫していたけれど、確かにこれは仕方ない。
玉蘭も悲鳴をあげたかった。
でもその時、
――私のお妃教育を受けてきたのですもの。玉蘭ならきっと大丈夫。
玲利の声が聞こえた。
玉蘭は大きく息を吸い込んだ。歯を喰いしばり、下半身に意識を集中する。
そして――
ズム… ズム…
“皇帝陛下”を呑み込んでやった。