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~散花~
第12章  后妃の憂い

囿苑を望む吹き放しの柱廊を抜け、趙芙蓉(チョウ・フヨウ)は玄武殿への足を速めていた。

「これは、趙夫人さま。ご機嫌うるわしゅう存じます」

すれ違う夫人や貴人、女官たちが律儀に頭を垂れて道を譲る。

芙蓉は今上帝の第七夫人だった。




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