この作品は18歳未満閲覧禁止です
~散花~
第13章 房中術
ごくり――
玉蘭は思わず唾を呑み込んだ。その途端、がばっ!と女官が顔を上げた。
「ちょっと、あなた!」
籬越しに女官と目が合い、玉蘭は咄嗟に後退さる。それを女官が鋭く呼び止めた。
「そこにいるのでしょう!? あなた、ちょっとこっちへ来て!」
玉蘭はおそるおそる歩み寄った。
「ねぇ…お願いよ…」
女官が瞳を潤ませる。
(縄をほどいてくれとでも言うのだろうか)
「お願いだから…もっと…」
「はい?」
「もっと奥まで…」
「……?」
「奥まで突っ込んで」