この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~散花~
第30章  母と息子

「秀瑛が?」

「はい。あれはあれで、後宮のこと、朝廷のこと、ひいては国政のことまで…しっかりと考えてくれているのですよ。人材を見極める目は、母上ゆずりです」

「そうか、秀瑛が…」

まんざらでもなさそうに皇太后は煙草をふかした。

「今や秀瑛はわたくしの右腕。その秀瑛が“間違いない”と推したのです。わたくしは弟の言を信じたいと思います」

「そうか…そうか……」

皇太后は相好を崩した。そこにあるのは完全に母親の顔である。

「まったく、古今東西、兄と弟の諍い話には事欠かぬものだというのに…、わが息子たちはまこと仲がよく母は嬉しい」

「そのような弟を授けてくださった母上に、わたくしは感謝しております」

蒼牙は再び母の手を握った。

「まぁ、陛下ったら…」

その手を皇太后が振り払うことはなかった。





/740ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ