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~散花~
第33章 覚悟
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「あ…んん…」
まるで舌なめずりでもするかのように、お尻全体を撫で回される。
「で? 10秒で答えてみろ。一昨夜、俺はおまえに何と言った」
「え…と、う…裏切るなと…」
「それから」
「逃げ出すな…とも」
「他には?」
「泣き言を言わずに現実を受け止めろ…と」
いつ振り落とされるか分からない平手にビクビクしながら、玉蘭は早口でまくしたてた。
「ご名答。ちゃんと分かってるじゃないか、よっ!」
よっ! のところで同時に「パシンッ」と、肌を打つ音が響いた。
背中がのけぞる。
「痛っ…たい…」
玉蘭は奥歯を噛みしめた。
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