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~散花~
第4章  禊

紅茶の甘い香りに、ほっと息をつく。

それを淹れたのが、例の内官というのが玉蘭には気に入らなかったが。

玉蘭の表情を察して、玲利がクスクスと笑う。

「あからさまに毛嫌いしないの。彼は呂栢(ロハク)。古株の宮廷内官よ。敵に回さないほうが身のためだわ」

意味ありげに言う。

玉蘭はおとなしく紅茶に口をつけた。

とろん、と体の芯に染みわたる。




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