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第41章 　苦悩

｢芙蓉さま…、少し、夕涼みにお出になりませんか？｣

窓際で物思いに耽っていると、朱佳が弾んだ声で誘ってきた。

敢えて明るく振る舞ってくれているのだろう。

それくらい、芙蓉は落ち込んでいた。

それでなくとも午前中は玄武殿へ参上し、皇后の鬱々とした愚痴に付き合わされるのに、御召しを受けた玉蘭に対する焦りと嫉妬で心が蝕まれてしまったのだ。

｢あまり…気が進まないわ…｣