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~散花~
第4章  禊

「あなたも自分の陰をきちんと見なさい。呂栢、鏡と手水の支度を。……いえ、その前に剃刀ね」

(剃刀!?)

不安で玉蘭の目が泳ぐ。

玲利に促されるまま寝椅子に腰をおろした。

「とても綺麗だけれど、陰の毛は剃りましょうね。後宮女人のしきたりなのよ」

呂栢が持ってきた剃刀を受けとると、玲利は玉蘭を横たわらせた。

「今日は私が剃ってあげる。でも明日からは、自分で処理するのよ」

そして剃刀の刃を優しく玉蘭の恥丘に当てた。

緊張で固くなる。

「力を抜いて。痛くないから」

ジョリ、ジョリ、と刃が動いた。



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