この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~散花~
第4章 禊
「あなたも自分の陰をきちんと見なさい。呂栢、鏡と手水の支度を。……いえ、その前に剃刀ね」
(剃刀!?)
不安で玉蘭の目が泳ぐ。
玲利に促されるまま寝椅子に腰をおろした。
「とても綺麗だけれど、陰の毛は剃りましょうね。後宮女人のしきたりなのよ」
呂栢が持ってきた剃刀を受けとると、玲利は玉蘭を横たわらせた。
「今日は私が剃ってあげる。でも明日からは、自分で処理するのよ」
そして剃刀の刃を優しく玉蘭の恥丘に当てた。
緊張で固くなる。
「力を抜いて。痛くないから」
ジョリ、ジョリ、と刃が動いた。