パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第45章 　闇

｢朱佳。あちらで何があったのか気になるわ。それとなく探ってきて――｣

｢芙蓉さま｣

朱佳の満面の笑みに遮られた。

｢ご心配には及びませんわ。命にかかわるほどのことではございませぬゆえ｣

芙蓉の腕を取り、先へ進ませる。

｢朱佳？｣

芙蓉は眉をひそめた。

｢あなた…どうしてそんなことがわかるの？｣

｢…………｣

朱佳の取り澄ました微笑みに、芙蓉は鳥肌を立てた。

｢あなた…、南殿の御方に何をしたの…!?｣








　　　　　45章 完