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~散花~
第48章 散花
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「へ…陛下…ご機嫌、うるわしゅう…」
玉蘭はおそるおそる振り返った。
蒼牙が腕組みでこちらを睨み据えていた。
紫紺の羅をいなせに着流し、相変わらずゾクゾクするほど精悍な色気を発している。
「そなた、まさか予を待たずに先に休むつもりであったか」
「いえっ…そんな…まさか…ごごごめんなさい」
玉蘭は冷や汗を浮かべ、慌ててその場に平伏した。
蒼牙は「ふっ」と口の片端で笑うと、寝台に足を進めた。
「まぁ、そなたとしては、皇后と趙氏を後宮から追い出せて、ようやく安眠できるといったところか」
玉蘭は目を剥いた。
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