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~散花~
第5章 寝物語
恨むべき相手は誰だろう。
引き留めてくれなかった母親?
無理矢理、わたしを故郷から連れ出した玲利?
そうだ。
あまつさえ彼女は偽医師を仕立て、わたしを騙し、わたしの秘部を晒し、何度も弄び、そして気持ち良くする。
気持ち良く……
……してくれる。
玉蘭の思考回路は支離滅裂だった。
(もう…いいや……)
玲利のマッサージで、玉蘭は完全にとろけていた。
もう、この手から離れられない。玲利の手が必要なのだ。
夢うつつの中、玉蘭は子守唄のような玲利のささやきを聴いたような気がした。
そして深い眠りへと落ちていった。
5章 完