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迷路・・・Ver.K
第8章 甘い空間
そっと
神島さんの顔を
見ると


神島さんは
ちょっと
驚いたような表情をみせた




怒ってなんかない



本当のことだった




驚いて

動揺して

それからの毎日が


変わってしまったけど





怒ってはいない






どうしよう・・・






「怒って・・ないのか?」





いつもより
優しいトーンの声が


悲しい。




神島さんに

「悪かった」

そう言われて




「お前には

興味がない」



そう言われたような気がした



優しくされたいのに
優しくされれば
されるほど・・・



「ごめんな、マシロ」



そう

言われてるような
気がした







「怒って・・ないです


あの・・




急に

帰ろうとして



すみませんでした・・」






言えない









もう

言えない






言ったって




神島さんは

私になんて






興味はない





そんなこと

分かっていたけど・・。


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