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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
それから
パソコンを立ち上げ
昨日残した仕事に
取りかかった
取りかかったのは
いいものの
時間ばかり気になって
全く仕事は
はかどらない
ユウヤは
なかなか顔を出さず
俺はまた
携帯が気になりはじめた
「ユウヤさん・・遅いですね・・」
ユウヤの
いつもの出勤時間が過ぎたころ
マシロがそう呟いた
「・・そう・・だな・・」
気のないふりを
してみた
「電話・・してみますか?」
いや、俺がかけるよ
そう言いかけた時
スタジオのドアが
勢いよく開いた
「あざ~~っす!!」
ユウヤ・・
「すんませ~ん
ちょっと
遅れましたぁ!!」
そう言って
近寄ってきたユウヤは
酒の匂いがした