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迷路・・・Ver.K
第10章 誘惑
マシロの
呼びかけに


ふと
我に返る



何・・・やってんだよ




酔いが
回ったかな



俺は

ユウヤで
頭がいっぱいになりそうな
雰囲気を

かき消すように




用意していた
写真をマシロに見せようと
重い腰を上げた




「マシロ・・

ちょっと
見せたいもの
あるんだ」




「え?」




つい立ての向こうの
ベットに隠しておいた写真を
手に取り


俺は
マシロに声をかけた



酔ってるせいか
俺は
ベットに腰かけたくなり


そのまま
ベットに座って

近づいてきたマシロに
写真の束を手渡した




「・・・これ・・」




マシロは

俺の予想通り
立ったまま
その写真に食い入り



漆黒の瞳を
輝かせた







それ・・・






それが



見たかったんだ






ユウヤを





忘れさせてくれよ





マシロ・・・
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