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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由
でも
消えることなんかできない俺は


立ちつくしたまま
携帯を
ポケットから取り出した







あぁ・・


母さんからか・・








メールは
レイからじゃなく

母親からだった





ホッとして
溜息をついたが

ホッとしたのは
ほんの一瞬で


母親からのメールは

義父が
今日は家にいる

という内容で・・・。





こんな日に

行くとこね~とか・・





最悪だな。










レイと朝まで過ごすのも
虫唾が走るが


マシロが
神島さんと2人きりかと思うと




朝まで
一人・・



いや





ひとりで
ココに立ってる


ということさえ








辛く感じた








仕方ねぇ・・




どうせ
明日は
休みなんだ

朝まで・・飲むか





俺は
駅に向かう足の方向を変え


繁華街へと向かった





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