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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由
声を殺して


堪えきれない
涙を流す




手は

鍵を強く
握りしめていて



痛い。




鍵…


俺の…鍵…






頬に垂れる
涙を
腕でぬぐい


俺は




鍵を

ゆっくりと



静かに










鍵穴に



差し込んだ









回せない

鍵。







開けられない


ドア。





俺は




鍵穴に

突き刺した鍵を





回せないまま







また




頬を濡らした



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