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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由
ハァ・・ハァ・・・・ハァ・・
やっと・・
ついた・・ハァ・・ハァ・・
酔ってるせいで
息が上がって
仕方ない
でも
ユウヤが
どこか
行ってしまわないように
俺は
必死で
走り続け
やっと
スタジオが
見えてきた
ハァ・・ハァ・・
ユウヤ・・
どこだよ
ユウヤ・・
ユウヤは
ドアの前に
うつむいたまま
座りこんでいた
「・・ハァ・・ハァ・・
ユウヤ・・
ハァ・・ハァ・・」
「・・・・」
「おっさん
走らせんなよ
ハァ・・ハァ・・・
死んじまうぞ」