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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由
視線は
合わさなかったが


ユウヤは
そう言って
スタジオの中に入り


流しの方へ
姿を消し

すぐに
水を持って
戻ってきた



何も言わないまま

ユウヤに
ペットボトルを
手渡され




ユウヤと
目が合った



「おぅ・・さんきゅ」



俺の知ってる
ユウヤじゃない

誰なんだよ・・お前




そのくらい
ユウヤは
なんとも言えない
顔をしていた






俺は
打ち合わせ室の
いつもの席に座り



ユウヤは
コーヒーを入れた




なんの
音もしない


冷たい・・・スタジオ






しばらくして

コーヒーが香ると







静かに

ユウヤが


コーヒーを持って

打ち合わせ室に入ってきた









「座れよ」









「・・うぃっす」








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