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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由

熱いコーヒーを


静かに


少しずつ
飲みながら




何もしゃべらない
時間が流れた




何ひとつ
解決していなくて

何ひとつ
前に進んでないのに



落ち着く




お前と居ると





落ち着くんだよ・・ユウヤ。








カップのコーヒーが
半分を過ぎたころ



俺は






少し前に進んだ。







「ユウヤ」



「・・・・」



四角いテーブルの
角を挟んで
俺たちは座っている


斜め前に座るユウヤは
カップを
両手で持ったまま

目だけで
俺をちらっと見た




「これ・・・大事なもんだろ?」




ポケットから
ユウヤの
鍵のついたキーホルダーを
とりだし


テーブルの上に置いた




「・・・神島さん・・」




「ん?」




「・・あの・・」





ユウヤの
長い指が

鍵にふれ



その
鍵の束から


俺の部屋の鍵を





指さした






「・・これ・・」





「いいんだ」





「・・でも」






「いいんだ

本当に




いつでも





使っていいんだ」









「・・神島さっ・・」






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