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迷路・・・Ver.K
第11章 涙の理由
「・・それで・・レイは?」





「もう・・・どうでもいいって」





「・・?」





「それが

間違った情報かどうかなんか
もうどうでもいい

俺が
神島さんとレイの
仲を取りもってくれないなら


それが
嘘でも



噂流すって・・・。」






「あいつ・・」




「だから・・



神島さんと
レイをくっつける気なんて
なかったけど

とりあえず
少し
待ってくれって頼んだんだ




時間がかかるから


待ってくれって。







でも




その間・・・





待ってやるから




その間






俺にレイの



・・・相手しろって」







ユウヤが


コブシを握った







「ほんとに男同士でやってるなら


そんなプレイも



興味あるからって・・・」









「レイのヤツ・・・」








「だから・・俺・・」





「ユウヤ」





「俺、どうしても

神島さん守りたくて・・俺・・」








「もう・・言うな





わかったから・・・もう


いいよ



ユウヤ・・」







ユウヤを

抱きよせ




ユウヤの

背中を

なでる





「辛かったな・・・


気付いてやれなくて



ごめんな・・」






ユウヤが

首をふった





「俺が・・・・


最初は
俺がこの世界に
神島さんを
引きずり込んだんだ



俺が


悪いんです




すみません・・」







「もういいんだ」






「・・・・」






「もう・・いいんだよ


ユウヤを

好きになっちまったんだから



お前を
好きになれたきっかけなんだから


もう・・いいんだよ」






「神島さん・・・」


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