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迷路・・・Ver.K
第3章 マシロ
「ほんとだ・・・」



マシロは
俺の髪に
髪がふれるほど
近づいて

そう

つぶやいた




そっと



マシロに
ばれないように



マシロに視線を合わせ



俺は

真剣な目の

マシロを見た






長い睫毛





漆黒の瞳




化粧ひとつ
していない肌




あと数センチ
近寄れば

触れることができる





くちびる










トクンッ








え?・・・・





うそだろ?















俺の

胸が





妙な脈を





打ったんだ





その日、マシロに。




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