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第6章 ママ

「あたしはね

相手が男だから
つっかかってる訳じゃないの


同性愛、近親相姦、
不倫、

どれも
否定なんてしないわよ」






「じゃあ、なんだよ」







「あんたらに

愛があるのかって話よ」







「・・・・・」






「ユウヤが恋人で

ユウヤを愛してるならいいわよ

いい子じゃない、ユウヤ

賛成するわよ
あたしだって



愛があんの？

あんたらに」







こんな歳になって

俺に説教するのは


ママくらいしかいない





「ねぇな」




「ユウヤは？」




「ねぇ・・・・な、多分」





「どうすんのよ

ユウヤが本気だったら」





「え？ねぇよ

他の女ともやってる」







「ウソかもよ？

島ちゃんに
重く思われないために

ウソついてるかもしれない」






「まさか」






「ユウヤは

そういう子じゃないの？」









ユウヤは
軽いやつだけど

よく気を使う奴だ



確かに

アイツを悪く言う奴は
今まで
見たことがなかった