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執事とお嬢様の禁断の模様
第5章 繋がらぬ想い

私はゆっくりと車から降りると、
自分で車のドアを閉めた。
秀一にうなずくと、
秀一は車に鍵をかける。
「では、行きましょうか……」
「…うん……」
私は秀一のあとについて、
お屋敷の中へ入った。
「妃奈浬お嬢様、なにかお飲みになりますか?」
荷物を置いて着替え、下に降りてくると、
秀一が切なげな微笑みをたたえて待っていた。
「…うん…じゃあ、
炭酸水にレモン絞って
ミント添えたのもらえる?」
私はその秀一の瞳に
少なからず罪悪感を抱いたが、
とりあえずイスに座りながら炭酸水を注文した。
「かしこまりました」
私は台所に向かう秀一の背中を見送り、
ほぅっとため息を吐く。
疲れた…
まるで変質者に一晩中
追い掛け回されていたような疲労感。
やっぱり疲れたときは炭酸が欲しくなる。
あの爽やかな刺激が、
疲れから解放してくれるような気がして……
確かに元気にはなる。
でもそれは、多分そのときだけ。
これからもこの不穏な生活は続くのだから。
自分で車のドアを閉めた。
秀一にうなずくと、
秀一は車に鍵をかける。
「では、行きましょうか……」
「…うん……」
私は秀一のあとについて、
お屋敷の中へ入った。
「妃奈浬お嬢様、なにかお飲みになりますか?」
荷物を置いて着替え、下に降りてくると、
秀一が切なげな微笑みをたたえて待っていた。
「…うん…じゃあ、
炭酸水にレモン絞って
ミント添えたのもらえる?」
私はその秀一の瞳に
少なからず罪悪感を抱いたが、
とりあえずイスに座りながら炭酸水を注文した。
「かしこまりました」
私は台所に向かう秀一の背中を見送り、
ほぅっとため息を吐く。
疲れた…
まるで変質者に一晩中
追い掛け回されていたような疲労感。
やっぱり疲れたときは炭酸が欲しくなる。
あの爽やかな刺激が、
疲れから解放してくれるような気がして……
確かに元気にはなる。
でもそれは、多分そのときだけ。
これからもこの不穏な生活は続くのだから。

