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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
コンコン
「お嬢様、朝です。起きてますか?」
ノックをし、ドア越しに妃奈浬に声を掛ける。
しかし返事はない。
おかしい…いつもは返事が返ってくるのに。
コンコン
「妃奈浬お嬢様?
起きてください、朝です」
もう一度ノックをし、先程よりも
少し大きい声で声を掛けたが、やはり返事は返ってこない。
付き合っていたときは、
部屋の中に入っても問題なかったのだが。
……今は、付き合っていないからな。
少し顔を歪める私。
コンコン
「お嬢様、これで起きなければ入りますよ。
いいですか? 妃奈浬お嬢様」
だがやはり、返事はない。
入るしかないか……
私はしかたなくドアノブに手を掛ける。