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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相



「このうどん…美味しいね」



 私がぼそりとつぶやくと、

佐奈さんはサイドに作ったシニヨンを
揺らしながら、キラキラとした笑顔で私を見つめてきた。


 ちょっとまぶしい…



「そうなんですよっ、それ実は、
子供達に作ってあげたときも大好評で…! 
よかったです♪ 

実は、風邪にいいの物もいっぱい入っているんですよ!」



 満面の笑顔で少し自信あり気に説明する佐奈さん。

 そういえばお子さんがいるんだっけ…


 ふらふらする頭で思い出す。



「あ…生姜とか、ねぎとか…? 
確かにこれは、身体が温まるかも…」



 ふぅっと息を吐く私。


 実際食事前に飲んだ薬の味を
忘れさせるほど、このうどんは美味しい。

 多分風邪のときじゃなければ、
それなりのリアクションを取っていたと思われる。


 佐奈さんの作る料理が美味しいのは、
今に知ったことではないけど…




「はい! ありがとうございます♪」



 嬉しそうにまぶしく笑う佐奈さん。


 ……本当に佐奈さんはいつも笑顔だなぁ…



 多分誰もがこういう印象を持っているだろう。




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