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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「…私、今日はご飯いいから……」
「妃奈浬お嬢様…」
少し心配そうな佐奈さんの声。
「……いいえ、お嬢様、
きちんと食べましょう」
いきなりしっかりした明るい口調で
話し始めた佐奈さん。
特に意味もなく、どうやって
返したらいいのかわからなかったので、
私は取りあえず「なんで?」と返した。
「元気のない妃奈浬お嬢様を見たら…
浅葱さんが悲しみますよ?」
うっ……
佐奈さんの言葉に、私は胸になにか
物がつっかえたような変な感覚におちいった。
せっかく帰ってくるのに、
悲しむ顔なんて見たくない……
「………じゃあ……食べる」
「ウフフ…かしこまりました♪」
佐奈さんはフフッと笑い、
朝食をお持ちしますねと部屋から出て行った。