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執事とお嬢様の禁断の模様
第1章 遅刻しますよ
<なっ、なに?>

<そんなに乱暴にぬぐっては……目が腫れてしまうでしょう>


そう言って浅葱は私の涙をぬぐおうとした。
だけど、素直になれない私は、浅葱の手をはたいた。


パンッ!


<……っ! ……>


広い庭に、乾いた音が響く。

はたかれた浅葱の手は、ゆっくりと下に下りていく。
その浅葱の顔に罪悪感を覚えたけど、そのときはそれどころじゃなかった。


<よけいなこと…っしないで!目が腫れたって、あっ、浅葱には関係ないでしょ!>

<いいえ…私は妃奈浬お嬢様の執事でございます。
お嬢様が辛いとき、悲しいとき…私はいつも妃奈浬お嬢様のおそばに>

<私のため!?だったら、あっちいってよ!構わないで!!>

<…いいえ、そういうわけにもいきません…お嬢様が風邪を引いてしまいます。
私はお嬢様を守らねばなりません>


浅葱を困らせている。そんなのわかっているのに…涙も、口もとまってくれない。


<か、風邪なんて……わ、私なんて生きてる意味っ…ないもん!
私のせいで、お母様もお父様も死んじゃったんだもん!
ぜ、全部っ……私のせい…っ…うぅっ…ひっく…うっ…うぅう……>

<………>


フワ……


私が涙をこらえて泣いていると、頭に温かいものが。


<……?>


私は不思議に思って顔を上げた。
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