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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり




 全部話し終わって沙耶香を見ると、
案の定沙耶香は目を丸くしていた。




「え……菜摘先生が?」


「うん……私も最初は信じられなかったんだけど」

「う~ん…」




 沙耶香は拳をあごに当てて、考えるポーズを取った。




「だから今日……菜摘先生いなかったんだ?」

「そうみたい…菜摘先生が今
刑務所にいるってことは、さすがに
生徒には知らされてないみたいだけど」


「うん…だってここ名門校だし、
外部に漏れたらまずいんじゃない?」

「そうだね…騒ぎになっちゃいそう」




 お互いに目を合わせる。



「このことは、秘密ね…私と沙耶香だけの」

「うん、もちろん」



 またふふっと笑い合う私達。



「でもよかった…先生の呪縛が解けて。

浅葱さんがやってくれたんでしょ?」

「ん……多分だけどね。
でも調べたって言ってたからきっと秀一だよ。

それにしてもいつ気づいたんだろう…」


「実は喋っちゃってたとか?」

「ええ…それはないと思う」




 夢の中では喋ったけど……あれは夢だし。


 えっ、ちょっと待って夢……?


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