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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……

「お嬢様……」
秀一は少し焦っているように見える。
私の涙を指で拭う秀一。
「……!」
その瞬間、フワッといい匂いが
漂ったと思ったら、私は秀一に抱きすくめられていた。
え……?
「本当は…1ヶ月以上前から、借金は払い終えていたんです。
予定の日にこのことを言えば、
少し時間が取れるので心の準備は整ったかもしれませんが、
あまり長くあなたを悲しませていたくなかった……」
「っ……」
どちらからともなく顔を上げる。
秀一は真剣な眼差しで私を見ていた。
「なにより…あなたと一緒にいたくて……」
「っ……!」
秀一……
その言葉に、思わず泣きそうになる私。
秀一の表情には、ひた向きさが漂っていた

