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執事とお嬢様の禁断の模様
第9章 あなたがいない未来

両親もいない、兄妹も元々いない。
お母様とお父様が生きていたら、
妹や弟もできたかもしれない。
でもそれはもう、叶わない夢。
伯父さんだって、伯母さんだって、
いつも私を縛るだけで自由にしてくれない……
そんな私の支えは秀一だけだった。
秀一はいつも、側にいてくれた。
秀一はいつも、私を満たしてくれた。
私を、愛してくれた……
でも今は、その秀一もいない……
絶望という名の闇が私の心を満たす。
それはどんどんかさを増していって、
私を底へと沈めていった。

