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執事とお嬢様の禁断の模様
第9章 あなたがいない未来

「私は、このままでは…いけないと思うのです」
「……うん」
わかってる……
なんとかしなくちゃならないのは、わかってるけど。
どうやってこの気持ちを立て直すの……?
京子さんはちらりと時計を見た。
「…申し訳ありません、こんな時間まで……」
「……ううん」
「明日までには、お嬢様が元気を取り戻してくださるよう、
考えて準備しておきますので……
今日はこのくらいで失礼します」
「うん…じゃあ、またね」
私が軽く手を振ると、
京子さんはお辞儀をして部屋から出て行った。
時計を見ると、
昼から話していたのにもう4時37分だった。
夕食まで、冬休みの…宿題しなくちゃ。
私は机について宿題のプリント類を取出し、
シャーペンを手に取った。
宿題をやりながら、
京子さんが明日なにをやってくれるのか内心楽しみだった。

