この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第10章 心からの笑み 一枚の写真
「妃奈浬お嬢様、お食事中に失礼します」
昼食を食べていると、
京子さんが微笑みながら話し掛けてきた。
一旦フォークとナイフを置き、
口を拭いてから「なに?」と返事する私。
「今日……お渡ししたいものがありますので、
後程お部屋に参りますね」
いやに嬉しそうに言う京子さん。
私は取りあえず「うん」とうなずき、食事を再開した。
渡したいものって、もしかして昨日言ってた……
全然想像がつかない。
渡したいものと言っても食べ物とか
私の欲しかったものとかじゃないだろうし…
京子さんだったら、と考えてもかすりもしない。
気になる……
私は早く、京子さんが私に渡してくれるものを
知りたかったので、
ほんの少し急いで食事をすませた。