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執事とお嬢様の禁断の模様
第10章 心からの笑み 一枚の写真



「妃奈浬お嬢様、お食事中に失礼します」





昼食を食べていると、
京子さんが微笑みながら話し掛けてきた。


一旦フォークとナイフを置き、
口を拭いてから「なに?」と返事する私。





「今日……お渡ししたいものがありますので、
 後程お部屋に参りますね」



いやに嬉しそうに言う京子さん。



私は取りあえず「うん」とうなずき、食事を再開した。





渡したいものって、もしかして昨日言ってた……




全然想像がつかない。




渡したいものと言っても食べ物とか
私の欲しかったものとかじゃないだろうし…




京子さんだったら、と考えてもかすりもしない。




気になる……




私は早く、京子さんが私に渡してくれるものを
知りたかったので、

ほんの少し急いで食事をすませた。




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