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執事とお嬢様の禁断の模様
第3章 私を見て


「ふぅ……」


 1人部屋でため息を吐く私。
 私は今、帰宅してお風呂に入り、髪を乾かしたところだ。

 昔は浅葱に乾かしてもらっていたが、だんだんと恥ずかしくなり
、今では自分で乾かしている。
 浅葱を好きになった今では、それを少し後悔していると言えばしているが、
やっぱり恥ずかしくて無理な気がする。

 髪を乾かし終わって少しぼぅっとしていると、学園でのことを思い出した。


<ではまた明日ですね。浅葱さん、妃奈浬さん、さようなら>


 …菜摘先生、私よりも浅葱のほうを先に呼んでたな……


 先生も浅葱のことを狙ってるのかなと思うと、複雑な気持ちになった。

 浅葱も……あんな美人な先生に迫られたら、きっと悪い気はしないよね。

 菜摘先生が浅葱に迫っているところを想像してしまい、きゅっときつめに唇を結ぶ私。


 1人でいると、余計なことを考えてしまう。
 私はなるべくいやなことを考えないように、深呼吸をした。


<妃奈利は……もうちょっと自分に自信を持ってもいいんじゃないかな>


 すると、沙耶香が言ってくれたことが脳裏をよぎった。


 …自信かぁ……

 私はうつむいて頬を押さえ、ため息を吐いた。

 するとバスローブが目に入る。

 そこでなぜか、菜摘先生が思い浮かんだ。

 穏やかで優しい雰囲気。
 服の上からでもわかる、凹凸のある身体つき。

 きっと、女性らしい身体なんだろうなぁ…

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