この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第10章 心からの笑み 一枚の写真
まだかな……
私は食後、京子さんがくるのを自室で待っていた。
なんとなく落ち着かないから、立って窓の外を眺める。
コンコン
来た……!
「妃奈浬お嬢様、失礼してもよろしいでしょうか?」
「どうぞ…」
カチャ
私が許可を出すと、京子さんが部屋に入ってきた。
失礼します、とお辞儀をする京子さん。
期待を胸に京子さんの手に持っているものを見る。
……え?
だが、それを見て思わず驚いてしまった。
京子さんは相変わらずにこにこしている。