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執事とお嬢様の禁断の模様
第10章 心からの笑み 一枚の写真
あ……!
私が京子さんの左腕を見ていると、
左腕が外側に動き、左手の物があらわになった。
見たところ、四角い紙のようだ。
京子さんはにこっと笑って、それを差し出してきた。
手紙……?
「秀一さんからです。開封してみてください」
「っっ……!!」
秀一からと聞いて、心臓が跳ねる。
私は緊張と嬉しさで震えた手で、それを受け取った。
「秀一さんにお嬢様の様子などは話してあるのですが、
昨日……事情を話して秀一さんに緊急で書いてもらいました」
「っ……」
秀一……
心臓が早鐘を打つのを聞きながら、ゆっくりと開封する。
封筒の中には1枚の便箋が三つ折りになって入っていた。