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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道

はぁ……
沙耶香のことが気になって、授業に集中できなかったなぁ…
重い足取りで家への道を歩く私。
今日は1人で帰りたいからって、秀一に無理を言って1人で帰らせてもらった。
帰ったら宿題やらなきゃ…
私はぼぅっと空を眺めながら道を歩く。
…ダメダメ…しっかりしなきゃ。一番辛いのは沙耶香なんだから……
気分が重いせいか、カバンがやけに重く感じる。
私は…今まで何度も沙耶香に助けられてきたけど……
私って一体…沙耶香のなんの役に立ってるのかな…?
もしかしたら、迷惑かけてるだけかもしれない……
ふと、沙耶香の泣き顔が思い浮かぶ。
…慰めてあげることもできないなんて…
私、いつも助けられてばかり。
本当、自分がイヤになる。
「はぁ~…ほんと私ってダメだなぁ…」
独り言なんて聞かれたら恥ずかしい。
けど、誰もいないから言っても大丈夫だと思う。
でも沙耶香のこと、放っておけない…
帰ったら秀一に相談してみよう…
ガシッ!!
「えっ?!」
いきなり誰かに腕をつかまれた。
私がその方を向くと、誰か知らない男の人が私の腕をつかんでいた。
グイッ!
腕をつかまれたままひっぱられる。
「きゃ…!!」
えっ…?
ドサッ!
「いたっ…!」
一体なに…?
尻餅をついてしまい、お尻に鈍い痛みが走った。
目の前にはさっきの男の人。なにやら息を切らせながら私を見ている。
どうやら私は人気のない細い道に引きずり込まれてしまったらしい。
「なっ…?!」
カチャカチャ…
私はその男の人がズボンのベルトをはずしているのを見て、
血の気が引くのがわかった。
もしかしてこの人…強姦魔?!

