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マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
…男って……
……やっぱり…アイツも素直な方が………
てか…ここで下着姿とか………
おじさん…居るんだし………
………でも…先輩の言葉とかも……合ってるし……
………やっぱり……素直にした方が………
頭の中がグルグル。
でも、言われた通りにしておけば良いのは経験済み。
アイツとその時が来て、戸惑って何も出来なくなるのは避けたい。
そうならない為にも、普段からの行いも重要。
「…そう…思う?」
「そりゃあ、男なら…ね」
聞き返した時には、既にベストのボタンは全部外れていた。
相変わらず、運転手の視線は感じない。
一気にベストを脱ぎ取る。
前の座席の小さな背凭れに何とか身を隠しながら、胸元を開けたブラウスだけになる。
古ぼけたバスの中でブラウスだけを着て、太腿もショーツも露わな姿。
チラチラと運転席を見遣っても、特に運転手に違和感は無かった。
背凭れで隠れていると分かっていても、羞恥心がハンパない。
…自分の部屋みたいにって……
やっぱり…無理だってぇっ………
外気に触れる肌の面積は確かに多くなった。
しかし、それ以上の恥ずかしさで、涼しさを感じる事は無かった。
太腿が勝手にスリスリと擦れ合う。
微妙にお尻が揺れる。
顔が赤くなってるのが分かる。
挫折して堪らず、足元に置いたスカートに腕を伸ばそうとした。
「いやぁ、おじさんは何も言わんけどねぇ。
…ただ、素直な娘は…良いと思うよぉ?」
心…読んだ?と疑いたくなる言葉に、掴んだスカートが床に落ちた。
運転席を見ても、こっちを見ている素振りは無い。
…そう…だよね…
恥ずかしがってる場合じゃ……