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マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
 
「お姉さんさぁ…」

 不意に話し掛けられ、ビクッとする。

 無線はいつの間にか終わっていたらしい。

「…なに?」

 指先でブラウスの生地を挟んで、開けた胸元を隠す。

「…迎え……。頑張ってこっち来てるらしいけど……」

「…それで?」

 平然を装いながらも、内心は早く来て欲しくて仕方ない。

 密室と化したバスから、早く出たかった。

「どう頑張っても、あと一時間以上掛かるらしいんだよねぇ」

「…そう…」

 落胆した口調でも、あと少しの我慢だと思えば苦じゃない。

 ただ、暑さだけが心配。

 いつまで、この暑さに耐えられるかだけだった。

「エアコンも使えないから、それまで自分の家だと思って楽な恰好になってもいいよぉ」

 確かに暑い。

 胸元を開けさせても、暑さがそれ以上の熱気で苦しめてくる。

 自分の部屋なら、あっという間に下着姿にでもなっている所。

 しかし、今は外から丸見えのバスの中。

 ましてや一人じゃなく、赤の他人の運転手が居る。

 そんな所で、汗に塗れた下着姿になんてなれやしない。

「…一時間くらいなら…平気……」

 平気じゃないけど言っておく。

「いやぁ。別に下心はないけどね」

 こっちの様子を見ている素振りは確かに無かった。

 ただ、そう言われると、余計に下心があるように思えてくる。

「ただ…。人の親切心には素直になってた方が、男には喜ばれるよ?」

 その言葉に、ドキッとした。
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