この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
 
「もうっ! 何処に居るのよっ!!
 雨は酷いし道に迷うし、散々だわっ」

 車の中で喚く。

 外を見回せば、相変わらず雨がザーザーと降りしきる田園風景。

 外灯も無い暗闇の中で、途方に暮れていた。

「全く…エアコンも壊れちゃうとか信じられないっ」

 余り利かないと感じた時には遅かった。

 冷風だったのがやがて熱風へと変わり、堪らず窓を開けて暖気を逃した。

 しかし、外は大雨。

 僅かにしか窓を開けられず、逃げ切れない熱気は車内に残っていた。

「あーつーいーっ」

 暗闇と車内に一人だけという状況。

 無意識に制服のスカートをパタパタと扇ぐ。

 ベストのボタンを外し、リボンを投げ捨てたブラウスの胸元は開けている。

 胸の谷間に汗が滴る。

「アタシでこれなんだから…。あの娘なら…もっと…ね……」

 谷間が蒸れる不快感に、思わず明日香を思い浮かべた。

 巨乳と言われても、明日香の爆乳には勝てない。

 周りの男たちが隠れて、明日香とセットで牛乳【ウシチチ】姉妹と呼んでいるのは知っている。

 それでもやはり、明日香の方が注目の的だった。

「ま…。今更嫉んでも仕方ないけどね………」

 ハンドルに凭れて、自嘲気味に薄く笑う。

 不意に、助手席に放り投げていた携帯が鳴り出した。
/201ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ