この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第2章 カノジョとランジェリー
「明日香ぁ、たまには一緒に帰ろ……って、あれ…?」
「橘さんなら定時で帰ったよ」
「あの娘にしては珍しいわねぇ」
「彼氏とデートとかじゃないの? あれだけ美人なら、男居たっておかしくないだろうしなぁ」
「ははっ。あの娘に限って無い無い」
「随分とキッパリと言い切るねぇ」
「アタシ、分かってるしぃ」
「何を?って訊くのも野暮かぁ」
「そうそう。………んじゃ、仕方ないから、一人で帰るかなぁ………」
「んじゃ、俺と一緒にどうだい? 美味い飯と酒付きで」
「アタシを誘うのは十年早いわよぉっ」
「たまには一回くらい良いだろぉ?」
「大体……アタシを酔わせるつもりなのかしらぁ?」
「橘さんは高嶺の花だから手頃に…って冗談っ! 冗談だからぁっ」
「フンッ。確かにあの娘にはスタイルとか負けてるけどさぁ………」
「いてて……。冗談だって言ったのに蹴らなくても………。
スタイルは負けてるけど、夜のテクニックでは勝って…」
「アンタ、セクハラで訴えるわよぉっ」
「うわぁぁぁっ! ゴメンっ! ホントにマジでゴメンっ!!
だから、股間だけはぁぁぁっ!!」
明日香が終業時間と同時に早々と退社した後に繰り広げられた一幕。
当然、明日香が知る由も無かった。
−−−−−−−−
−−−−−
−−