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マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
…此処……どこ?……
素足にパンプスを履いて、靴擦れが出来ないようにトロトロ歩いてた。
運転手の靴は、履いてると思い出すからシャワー室の所に置いてきた。
意識せずにフラフラと歩いた結果。
今までよりは広い通りに出ていた。
照明は無くとも、舗装されているだけマシ。
勘で歩いているウチに、何処に向かっているのか分からなくなった。
水を浴びて多少は良くなっていた気分が、再び下降し始める。
「…もう…お使い……イヤ………」
そう言っても、言われたらやるのも分かってる。
それが性格だから仕方ないと割り切った。
「…でも…こんなお使いは……」
再び愚痴を吐き出し掛けた時だった。
前方に車の明かりが見えた。
僅かに足早になる。
…タクシーだったら帰れるっ……
もし違っても…駅くらいまでなら………
帰れる事しか頭に無かった。
車の姿が徐々に大きくなる。
大きく腕を振った。
ブルンブルンとノーブラのおっぱいが激しく揺れる。
でも、振り続けた。
キッと止まった車。
十数メートル離れた場所から、ガチャッと扉が開く音がした。
…タクシーじゃ…ない?
少し不安になりながら見詰める。
…ヘンな人じゃありませんように……
思わずバスの運転手を頭に浮かべながら見続けていた。
「明日香っ」
聞き慣れた声がしたと思ったら、美奈ちゃんだった。
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