この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
「あ、あの野郎……」
「…美奈ちゃん…言葉…悪い…」
宥めようとしたのか、肩に手を掛けてきた明日香。
拍子にタプンと、際疾い小さな生地に覆われたIカップが弾む。
「おおっ」
ざわめく周りの男達。
「…ちっ」
妬ましく思ってる女達。
その元凶となったヤツのほくそ笑む顔が浮かんだ。
「…やっぱ…一回…締め上げるか…」
「…美奈ちゃん…顔が……」
裸同然の明日香がたじろぐ。
数歩後退する程、怖くなっているらしい。
でも、気にしてる場合じゃない。
「アンタも恥ずかしくて顔赤くすんなら着ないのっ」
「…でも…着ろって…」
更に赤くなる明日香。
瞳までトロンと潤みだして、ホントに恥ずかしいだけなのか怪しかったけど気にしない。
両手を股間の所で組んで、モジモジし始める。
それに因って、上腕で寄せられた爆乳が更に谷間を深くさせる。
そしてプルプルと揺れる。
「おおっ!」
「ちっ!」
「アンタらもいちいちうっさいのっ!!」
野次馬達にキツイ視線を向ける。
「ほら、これ着て後から来るっ」
バッグに乗せてあったTシャツとショートパンツを明日香に押し付けた。
「…で…でも……」
「いいからっ!」
クルッと明日香の体を反転させた。
「おおおおおっ!」
更なる周りの男達のどよめきと共に呆然。
細長い三角形の黒い生地を谷間に食い込ませる、白く丸いお尻がプリプリしてた。
「……分かった? 後から来るのよ?」
「…わ…分かった……」
押し込んだ明日香の怯えた様な声が、薄い扉の向こうからした。
でも、最後まで聞いてる余裕は無かった。
「あのやろぉぉぉっ!」
久し振りに大声を出して、その場から駆け出した。