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マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
「…これで完璧だ…」
ニヤケ顔が止められない。
明日香ちゃん達が着替えに向かって直ぐ、パラソルの位置を約十数メートル動かした。
それもこれも、こっちに向かう明日香ちゃんの水着姿を長く愉しむ為。
明日香ちゃんのエロ下着姿が見れなかった悔しさ。
ならばと、際疾い水着で溜まった鬱憤を晴らさねばならない。
「…まだかなぁ…」
目映い陽射しの中を、小さいビキニで恥ずかしそうに歩いてくる明日香ちゃん。
おっぱいが見えそうになって慌てる明日香ちゃん。
ビキニがアソコに食い込みそうになって焦る明日香ちゃん。
あの豊満な体をこの明るい場所で見れると思うと、ワクワクが止まらない。
きっとエロ下着よりもエロくなってるに違いない。
二人が向かった方向を、首を長くしながら見詰める。
恥じらう明日香ちゃんが待ち遠しい。
「…ん?」
遠くで異常な程に砂が舞い上がっている。
「明日香ちゃん…大丈夫かなぁ……」
あんな小さい生地の水着。
強風でも吹いたら、飛ばされるかもしれない。
それはそれで、そんなハプニングも愉しみだったりするが、あの舞い上がり方は異様だった。
「…おいおい…」
最初は小さく見えていた光景。
それが、徐々に大きくなってきている。
更には、一直線にこっちに向かって来ている気がしてならない。
周りの人達は退き、遠巻きにそれを見ている。
「………みぃつぅけぇたぁぁぁっ!」
砂が舞い上がっている元から聞こえた声。
目を凝らして見るまでもなく、既に姿がはっきりと分かる程に近付いていた。
健康的な小麦色の肌に、白いビキニの女性。
若干小さめなビキニに包まれた胸が、ボヨンボヨンと弾んでいる。
「…ほう……これはこれで……」
眼福眼福と、その光景を目に焼き付ける。
スタイルも申し分ない。
…明日香ちゃんには負けるけど……
堪らんもんは堪らんなぁ………
「そこを動くなよぉぉぉっ!」
「へ?」