この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
弾む胸をタップリと堪能していた。
堪能し過ぎていた。
気が付いたら、既にそこまで来ていた。
「やっぱりアンタかぁぁぁっ!」
目の前から姿が消えた。
「な、何の事…かな?」
心当たりがありすぎた。
迂闊にも視線を逸らしてしまった。
不意に影に覆われる。
「とぉぼぉけぇるぅなぁぁぁっ!」
顔を上げれば、脚を開いて蹴りの体勢になっていた。
「おいおい。そんな脚開いたら、アソコ見えちゃ……」
「妹にまで欲情かぁぁぁっ!
こぉの……バカ兄貴ぃぃぃっ!」
「ぐはぁっ!!」
顔面に感じる痛み。
それと共に、体が宙を舞った。
「い…良い…蹴りだ……美奈………」
仁王立ちして、鼻をフンッと鳴らす美奈の姿を最後に、頭から砂に突っ込んだ。