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マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
 
 即座に頭の中に、恥じらいながらビキニを着けた明日香ちゃんの姿が浮かぶ。

 先端だけが隠れたプルンとしたおっぱい。

 キュッと括れたウエストに、申し訳程度の生地で覆われた股間。

 キュッと小さい布地が食い込んだプリプリのお尻。

 昂る興奮。

 想像でしか無かった女体が、今正に、視界に飛び込んで来ようとしている。

「い、いやぁ…ねぇ…」

 小蟹に鼻を挟まれても痛くない。

 痛さなど感じない程に昂っていた。

「…楽しい…?」

 激昂した美奈に埋められたとは言えない。

「楽しい訳でも…。好きで蟹付けてる訳じゃ……」

 口を開きながらも、何とか視界を変えようと足掻く。

 死角から聞こえる明日香ちゃんの声を頼りに、頭を動かそうと試みる。

「う、動けん……」

 全くダメだった。


…頭さえ振れないって…
どんだけ埋めやがったんだ……


 美奈への恨みがどんどん積もっていく。

「…出たい…の?」

 悔しさにギュッと目を閉じていた。

 瞼越しに影が射した。

「いい加減、この体勢も疲れ……」

 再び目を開けた瞬間、開いた口が塞がらなくなった。
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