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マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
酒に酔った明日香が逆ナンに成功した時の二人組の内の一人。
明日香を出しにされ、カラオケボックスなんて所でこの男に体を弄ばれた。
「今日は一人なの?」
馴れ馴れしく肩に腕を回してくる。
「あのデカパイちゃんは一緒じゃないのかなぁ?」
無言で腕を払い除けても、この男は動じてなかった。
仕方なく脚を動かす。
「ちょ、ちょっとミナちゃぁんっ」
「馴れ馴れしく呼ばないでくれる?」
ザブザブと沖へと進む。
…コイツが居なきゃ明日香んトコ行けたのに…
砂浜に行った所で、付き纏われるのがオチっぽかった。
無視しながら適当に泳いでいれば、居なくなると思っていた。
「そんなつれなくするなよぉ」
肩を掴まれ、ビクッと震える。
背後から近寄る気配。
「俺とえっちした仲でしょぉ?」
耳元で囁く声。
顔なんて見なくても、イヤらしくニヤニヤしているに違いない。
「な、何言って……」
「ミナちゃんのグチュグチュマンコ…忘れらんねぇんだよ」
腰まで海水に浸かっている体が強張った。
「ば、ばっかじゃないのっ!
何、真昼間から言ってんのよっ!」
不意に言われた隠語に動揺した。
「ちょ、ちょっとおっ…」
腰をグイッと引き寄せられる。
「明るいトコだと、ますますミナちゃんの体がエロっぽく見えるよ」
肘を当てても、男の囁きが止まらない。
「こんな水着着て…。ホントは男誘ってんでしょ?」
「ち、違っ……」
アンタじゃなく、アイツに見せたかった。
なのに、アイツは見る事無く、寄って来たのはこんな男。
肘を男の脇腹に押し当てても、一向に離れる気配が無かった。
逃げようにも、腰まで浸かった海水が邪魔をする。
「ほらほら、どうせ周りなんて誰も居ないんだしさぁ」
「きゃぁっ!」
首に感じていた紐の感覚が無くなった。
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