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マネキンなカノジョ
第2章 カノジョとランジェリー
一見すれば、喫茶店のマスターでも通用しそうな男の後ろを歩く。
僅か数メートル進めば、ガラスで出来たレジカウンターに突き当たった。
「まぁ、狭い店だけど、品揃えは自信あるからね」
カウンターの向こうに回った気さくな雰囲気を醸し出す男。
しかし、男の言葉よりも、不意に視界に飛び込んだガラスカウンターに陳列されていた物から目が離せなくなった。
…極太…バイブ…?
イボイボで女を狂わせます……?
アナル…ビーズに………アナル…バイブ………
って……このお店………
「ははっ。何か気になる物でもあったかな?
お姉さん綺麗だから、少しは格安で売ってあげるよ?」
思わず見詰めていると明るい口調で話し掛けられ、ハッとして男の方へと顔を向ける。
ニヤニヤとした薄笑いではない男の笑顔に、大人のオモチャをジッと眺めていた事に顔が熱くなる。
「あ…いや……その………。
このお店って………」
「まぁ、とにかく、品物は用意してあるからね。ちゃんと、試着室もあるから安心して」
戸惑う言葉を遮られ、カウンターの脇にあるカーテンの前へと促された。
「中に置いてあるから、ピッタリ体に合うかちゃんと確認してね」
未だに戸惑いを覚えながらも、男の声に背中を押され、パンプスを脱いでカーテンで仕切られた中へと進んだ。