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マネキンなカノジョ
第6章 カノジョと砂浜
お尻に布が食い込んでる。
片腕でおっぱいを隠しながら、先輩に見られないように指先で布を引っ張る。
それでも、元々が小さい布。
お尻の殆どは丸見えになっていた。
ペタンと女の娘座りで、先輩を見る。
何か複雑そうな表情も、一瞬だけだった。
気のせいだと思える程、次の瞬間には、いつもの軽い男になっていた。
美奈ちゃんのシャツとショートパンツを脱いで、極小のマイクロビキニだけを身に着けた姿。
…アソコ…大丈夫…?
小さい股布。
ふと気になって、先輩に気付かれない様に、女の娘座りしてる股間に視線を向ける。
ピタッとくっ付けた太腿の付け根。
極小の黒い布が、辛うじて陰毛を隠してくれていた。
それでも、気になるものは気になる。
この前のバスとは違って、視界の片隅には必ず動きを見せる人影があった。
注目されていなくても、そんな所で裸同然の姿になっている。
おっぱいを隠す腕に、思わず力が入る。
グニュッと潰れて、更に深くなったおっぱいに先輩の視線を感じる。
…やっぱり…露出に…目覚めちゃったのかな……
胸のドキドキが早くなる。
バスの時にも感じていた、体の奥からの疼きを伴った緊張。
先輩だけじゃなく、偶然通り掛かった誰かに見られたらと思うと顔が熱くなってくる。
それが、恥ずかしさなのか興奮なのかは分からない。
ただ、先輩の視線をおっぱいに感じながら想像してるだけで、顔が熱く感じてるのは確かだった。
「ほらほら、明日香ちゃぁん」
先輩の軽い口調にドキッとする。
「そんなんじゃ塗れないよぉ?」
意図する事は分かってる。
女の娘座りをして、腕でおっぱいを押し潰して隠した儘、強張ってる体。
先輩はともかく、視界の隅に飛び込む人影が気になる。
気が付かれたら、確実に更衣室であったように騒がれる淫らな水着姿。
腕を退ける勇気も、ピタッと閉じた太腿を開く勇気も無い。
「ほらほら、日焼けしちゃう前にさぁ」
急かす先輩の言葉で、アイツが頭を過ぎる。
白い肌が好きだと言ってくれたアイツ。
赤くなった肌なんて見せたくない。
ただ、それだけ。
「…これで…いい?」
胸から腕を退かして、太腿を軽く開いた。